トラウマ・AC・不登校専門

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トラウマ

「あの事の悪夢をまだ見る」

「何かあるとふっとその時の記憶が戻ってきてつらい」

「あの事件の場所や人をなるべく避けている」

「ちょっとしたことでビクッとしてしまう」

この様なことがあれば、もしかしたらトラウマ反応かもしれません。トラウマとは?その対処法、カウンセリングでできること、その効果などについてお話します。

トラウマとは?

自分の命の危険性を感じるような強いショックを受けると、そのあとに症状がでてきます。強いショックとは、自然災害、犯罪被害、事故、虐待などを含みます。自分の命の危険を感じると、強い恐怖心を感じることはとても自然な防衛反応です。ただ、その出来事が終わって一定の期間経ったあとも、同じような強い反応があると、症状として現れ続け、普段の生活を送ることがつらくなっていきます。
現在は、もう少し拡大解釈されることもあり、「命の危険がなくても」こころが大きく傷つく経験を含みます。日常のストレスのレベルを超えて、時間が経っても自然によくなることがなく、そのつらさが続きます。

なぜ過去のことがつらいのか?

人は、危機状況になると、生存本能で生き延びることだけを優先します。そのときに脳の構造も変わると言われています。その危機が去ったあとにも、脳はいわば興奮した状態のままで、いつまた危機がやってくるかと、アンテナをはっています。そうすると、こころからだも疲れやすくなっていきます。

時間が経っても、そのときと同じぐらいつらい場合は、その危機状況に感じていた感情が、蓋をしてあってそのままになっているからです。そのときの恐怖心、怒りや悲しみが強いのは自然なことですが、その後もずっと自分のつらさを「押さえ込み」記憶を「凍結」してしまうと、過去のことをふと思い出した時や、同じような状況になったり、人に会ったりするなど、なんらかの引き金があると、強い感情とともに場面の記憶が戻ってくるフラッシュバックとよばれることが起きます。そのため、それが「過去」のことに思えず、今現在も起きているかのような感じがするのでつらいのです。

トラウマの症状の例

フラッシュバック

過去の出来事が、今現在も起きているような強い感覚で、再体験することです。突然やってくることが多く、いつまた起きるかわからず、強い不安を感じます。

悪夢を見る

フラッシュバックのように、トラウマの出来事が夢の中で繰り返され眠ることが怖くなり、不眠になっていきます。そうすると、睡眠薬の乱用などの問題も合わせて起こることもあります。

解離

解離には様々な形がありますが、一定の期間、ぼんやり、もしくは全く記憶がない状態です。自分の体から、自分のマインドがぬけていった感覚がある方も多いようです。

強い罪悪感

多くの方が自分を責めています。「自分が悪かった」「あの時私がもっとこうしていたら」と出来事に対して自分を責めて苦しい思いをします。その罪の感情がこころに重くのしかかりうつを発症したりします。

集中力の低下

知能が低いわけではなく、だれでもトラウマを体験すると認知機能が低下することがわかっています。細かい文書を読んで理解することができなくなったり考えたり決断することが難しくなったりします。

感情のコントロールができない

悲しみ、恐怖、不安、怒りなどの感情に突然襲われることがあり、それを防ぐことができないと感じ、無力感や絶望感を感じ、うつを発症する人も多いです。激しい感情の乱高下をコントロールすることが難しく、自分をコントロールするために、薬物やアルコールを使用して、依存症を発症してしまう方も多いです。

自殺企図

自分を許せなかったり、相手に対して激しく怒りを持つなどして、あまりにも日常の生活が困難になってくるので自殺を実行したいという気持ちが強くなる場合があります。またトラウマは人生において、根本の概念(「人は信用できる」「明日は何とかなる」「世界は安全」)を揺るがすため、何を信じていいのかわからくなり、その結果不信感や絶望感につながります。

 

カウンセリングでできること

トラウマのカウンセリング治療の場合は、いきなり記憶そのものに入っていくことはしないで、かなり注意深く「語る」作業をする前に準備を整えます。自分の感情のコントロールができてきたところで、時間をかけながらゆっくりと記憶の中に入りながら「深くこころを癒す作業」に入っていきます。

※カウンセリングの初期には、かえって症状が悪化する場合があります。これは回復の過程においてよくあることです。ずっと「凍結」してしまっている感情と記憶が次第に流れ出してくるので、それに対して対処するスキルが十分に備わっていないと感情がコントロールできないような事態になってしまいます。そこでカウンセラーは十分配慮しながら進めていくのですが、一時期症状の悪化が起きることもあります。その場合は、必ずカウンセラーにお伝えください。そしてこれは一時期であり、必ず回復していくということを理解しましょう。主治医がいる方は必ずお伝えしながらお薬の細かい調節をお願いしながら取り組みます。

安心感とコントロール感を取り戻す

トラウマを受けると、自分の記憶や人生でさえも、コントロールを失った無力感を感じます。また、強い危険を感じたことで、安心感がなくなります。

その安心感をまず取り戻すために、定期的なカウンセリングで、カウンセラーとの信頼関係を築いていくことがとても大切なプロセスになります。

また、この安心感を感じる一つの方法として、日常生活の中で、自分のセルフケア(自分のために自分のお世話をすること)をしていただき、自分のことを大切にする感覚を身につけていきます。自分のために時間やお金をかけることで、自分はそれだけ価値のある人間なんだと実感することができます。そして自分の体の感覚が喜ぶものを見つけることで、もう一度自分を取り戻すことにもなります。

もう一つの安心感を取り戻す方法は、自分の意識をいまここに戻してくることです。マインドフル瞑想、ヨガの呼吸法、5,4,3,2,1法、体に意識を向けるイメージ、5感を刺激する方法など様々な方法があります。そうやって乱高下する自分の体の反応や感情をコントロールしていく方法を学んでいきます。

心理教育

しばらくは、トラウマ・PTSD・複雑性PTSD(長年に渡り家庭が虐待的な環境で育ち、日常的に強い不安や恐怖があった場合に発症)などについての、自分の反応やどのような影響がこころ・体・」スピリットに起きるのかについて学びを重ねます。その中で、自分の反応が「私がどこかおかしい!」と勘違いしていることがあれば、それを正します。「自分が悪かったのではない」「今感じているこの反応は自然なのだ」ということを繰り返し伝えていくことで、理解が深まり、自分をもう一度信じることができるようになっていきます。

出来事を語る

次第に安心感が深まっていく中で、やっと起きた出来事と向き合う準備ができてきます。自分の傷つきや罪悪感など、今まで語れなかったことを語っていくうちに、次第に癒しが起きてきます。つまりもう昔起きた出来事の記憶により強く反応を起こすことがなくなってきます。感情のコントロールができるようになり、記憶が過去のものとして整理されていきます。

過去の出来事との向き合い方は、様々な方法があり、カウンセリングにも技法があります。そのことについて言語化する、ロールプレイをする、催眠療法、EFT, イメージ療法、瞑想、呼吸法、を行います。つらくなれば、すぐにリラクゼーションを行います。トラウマ治療では知られている「ビデオ法」と呼ばれる手法を使うことで、自分の記憶へのコントロール感を取り戻していきます。

感情の解放

語ることで、一緒に感情が自然に流れ出すこともありますし、また様なワーク(こころの作業)をすることでその感情開放を促すことができます。具体的にはイメージを使ったり、EFT(感情開放テクニック)などを使ったりします。感情をおしこめたままだと、負の感情だけではなく、正の感情も感じなくなっていきます。そのため、幸せな感覚もどんどんなくなっていき、感情が平坦になっていきます。

カウンセリングでは、この感情を感じることに働きかけます。はじめは、とてもむずかしく、抵抗を感じる方も多いです。そのため、カウンセラーとの安心感が必要となるのです。だれかが一緒にいてくれる安心感があるからこそ、感情を感じるようになっていきます。

今までためてきた怒りや悲しみ、傷つきを、言葉で表現したり、絵や粘土を使って表現したり、何かを投げたり、たくさん泣くことで、自分の外へ出していきます。

そうすると、同じことを考えても、思い出しても、強い感情がでてこなくなり、自分の「過去」の出来事として記憶の中で統合されることになります。

 

催眠療法

催眠療法は、テレビでみる催眠術とはちがいますので、恥ずかしいことや嫌なことをさせられてしまうことはありえません。自分のコントロール化に必ずいます。自分が無意識に思い出したくないこと、準備できていないことはでてきません。起きたときも、自分が何を思い出したか、思い出すこともできます。

催眠療法は、自分のつらかったことを、リラックスした状態で、思い出し、それを安心感の中で再体験することで、自分の感情の解放、そしてその出来事の捉え直しができます。

人間は、無意識に考えていることを、表面的に考えていること(顕在意識)がちがうとストレスになります。そこを一致させることで、ストレスが緩和されることも多いのです。

また、つらかったことの原点を思い出すだけでも、癒しが起きます

カウンセリングの頻度

このような場合は、毎週1回~2回の頻度で3か月から6か月ぐらいは通っていただくことが多いです。安心感を得られ、こころの癒しの過程が早くすすみます。詳しいことは、こちらから ➡ 大人カウンセリング 

 

カウンセリングの効果と限界

事件や災害による大きなトラウマ、幼児期に受けた虐待、犯罪の被害、などトラウマを抱えた来談者の方とたくさんお会いしてきました。早期にきちんとした心理教育と心理的介入・カウンセリングなどがあるとどんな方でも回復していきます必ず乗り越える力がすでにみなさんの中にあります。ただ、このトラウマに関しては、心理カウンセラーの中でも専門的な訓練を受けた人を探すことをお勧めします。みなさんのすでにある力を信じて引き出してくださる力を持ち、きちんとした教育を受けたカウンセラーでしたら、きっと深く寄り添ってみなさんが「もう一度人生を希望をもって生きていこう」という決断できるまでサポートしてくださるはずです。

カウンセリングの限界としては、カウンセリングではいろいろな症状のコントロールの方法を教えることはできますが、やはり症状のコントロールが難しいときは必ず主治医の先生のお力を借りながら投薬治療が必要になる場合もあります。そしてご家族やご友人などのサポートが不可欠です。ある程度回復するまでは、たくさんのサポートを周りにしていただきながらすすめましょう。このようにカウンセリングは万能ではなく、あくまでもご自分をケアする一つの方法になります。

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