カウンセラーになった理由

私がカウンセラーになったきっかけは、アメリカの大学にいたころ、ある日本人の男の子に通訳をしたことからです。アメリカ人に囲まれ、言語もよくわからないその男の子の寂しさがわかるにつれ、このような子どもをサポートできるような仕事につきたいと考えるようになりました。人のレジリエンス(内なるしなやかな力)を実感できるカウンセリングという仕事を選ぶことができたことは、私の最大のしあわせです。

どのような学びをしてきたか?

大学では、週に一度、成人男性の刑務所で個人・集団カウンセリングを行う。しかし、力量のなさを痛感し、大学院進学を決意。また、大学卒業後、在米日本人の男の子の通訳をしたことが、子どもカウンセリングを志す契機となる。英語が話せず、特性もあるその子の孤立感、特性ゆえの苦しさを感じ、こういう子ども達を支援したいと感じる。

 

自分がやりたいことを見極めるため、大学卒業後、一年間の社会訓練を行った。シアトル市内の様々な小学校を回り、クラス単位での遊びを通して、ソーシャルスキルを教える。その中で、子ども達の支援に携わりたいという思いがさらに強まる。

 

コロンビア大学大学院へ進学。一年目は、週三回、精神疾患(双極性障害、統合失調症)の施設にあるデイケアで実習。二年目は、学校内でソーシャルワーカーの実習。個別支援計画に基づき、特性をもつ子ども達に、小グループでソーシャルスキルを教えた。ここで、現在行っている子どもを対象としたグループワークの基盤を築く。

どんな仕事をしてきたか?

修了後、NY市のカウンセリングセンターと地域の小学校で、児童カウンセラーとして一年半、働く。様々な学校を回り、認知行動療法をベースとして子どもたちのカウンセリングを行う。親との死別、親の病気、里親、貧困などに関するカウンセリングを行う中で、たくさんの子ども達をアセスメントし、多様なニーズに合うカウンセリングを提供する。

 

日本に戻り、想月のカウンセラーとスクールカウンセラーを兼務し、日本文化にあったカウンセリングを重ねる中で、子どもだけではなく、成人のカウンセリングも行うようになる。大学院で学ばなかった、WISCなどの分析もできるようになるため、特別支援教育士の資格を取得する。